火花 を是非読んでほしい理由(ネタバレなし)
はじめまして!
ブログど素人の川島はなぢです。
偶然にもなにかの縁でこのブログを訪れて下さり、ありがとうございますm(._.)m
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記念すべき初めての投稿は、
お笑い芸人としても活躍する又吉直樹さんの
火花
こちらをおすすめしたいと思います。
お笑い芸人が書いて芥川賞を受賞した小説であること、また映画化が決まったこともあって普段小説をあまり読まない方からも関心があるかもしれません。
僕がそんな 火花 をおすすめしたいと思った一番の理由
それはずばり、感情移入しやすい小説だからです(^-^)/
裏表紙のあらすじをそのまま引用させて頂くと、こんな話です。
売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。神谷の伝記を書くことを乞(こ)われ、共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことになる。笑いとはなにか、人間とはなにかを描ききったデビュー小説。
主人公は売れない若手芸人です。
そして読み進めていくとわかりますが、主人公の設定は著者の又吉直樹さんの特徴をそのまま採用している所が随所に見られます。
にも関わらず感情移入しやすいのは、芥川賞作家、又吉直樹さんのスキルによるものでしょう。細かい情景描写に、すんなりと引き込まれます。
これだけはネタバレ気味な発言にはなりますが、この小説のあらすじにはどんでん返し的な要素はありません。
にも関わらず読者を惹き付けてはなさないのは、主人公徳永やその師匠の神谷、そしてそれをとりまく登場人物のそれぞれの生き様がリアルに描写されているからだと思います。
特に売れない芸人とそれを住まわせている女性との関係性からは目が離せません…
ところで
このブログを読んで下さっているみなさんは、何かやりたいこと、夢や目標はありますか?
あるいは、ありましたか?
あるいは、これから見つけますか?
夢を追っている人も軌道修正した人も諦めた人もこれから見つける人も、
どんな風に生きればいいのか迷う時ってきっとあると思います。僕もあります。
自分のやりたいことと、世間から需要のあること。自分のやりたいことと、生きていくためにしなければいけないこと。それでも自分を貫くこと、貫かずに適応していくこと、その両方の難しさ。そもそもその貫くべき自分とは何者なのか。
などなど、自分なりに前向きに生きようとするすべての人の悩み。そんな事について改めて考えさせてくれる小説、それが火花です。
そしてそれらについて、筆者がなにかしらの答えを提示してくるのではなく、あくまでもすべての読書に、考えさせてくれる。そのきっかけをくれる。そんな暖かみがある物語です。
あと言えることは、芸人さんが書いた芸人さんの物語というだけあって、登場人物同士の会話などには笑わされます(笑)
電車の中で読むとニヤついてしまう危険性は高めです(笑)
まとめ
- 共感しやすくて読みやすい小説なので、普段あまり読書をしない人にもおすすめ
- 登場人物たちのそれぞれのリアルな生きざまに注目
- 夢を追いかける登場人物を通して、大切なことはなにか考えさせてくれる
こんな人に読んでほしいっ!
- 夢がある人、あるいはこれから見つけたい人
- 自分と周囲とのなにかしらの違いに悩んでいる人
- 周囲に合わせることに疲れた人
- お笑いが好きな人
- 小学生の頃ムードメーカーだった人、あるいはそんな友達に密かに憧れた人
- 劇場版の火花を見に行こうと思っている人
って感じです!
最後まで読んでくれて
ありがとう(^-^)